葬儀、葬式は故人を弔う大切な行事です。昔から行われておりそのスタイルはずっと続いてます。しかし、近年、都市部においてそのスタイルが大きく変わりつつあります。葬儀は故人の自宅で行うケースがほとんどでした。一部お寺などで行う人はいましたが、多くは自宅でした。自宅に多くの人が弔問に弔問にきてました。自宅には棺桶が置かれ、祭壇が作られていました。そこで、僧侶が供養をしてました。そして別の部屋で遺族、弔問客が控えてました。近年のスタイルではまず式場が違います。専門の会館などで行われます。もちろん、そこで祭壇も作られますし、親族の控え室などもあります。まず、故人が亡くなりますと、遺体は会館に運ばれます。現在は自宅で亡くなるよりも病院などでなくなるケースが多く、病院から直行で会館にご遺体が運ばれます。そして、式をが行われ、最終的に火葬場へ運ばれます。ご遺体は自宅に戻ることはありません。葬儀、告別式、お通夜は完全に自宅とは別のところで行われます。一部の地方ですとまだまだ自宅で行われるケースもありますが都市部ですと会館です。この理由の大きな原因が都市部の住宅事情です。都市部はマンションに住む人がほとんどです。
自宅で亡くなりますと、棺桶がドアを通せませんし、エレベーターにも乗せられません。また、弔問客を迎える駐車スペースもありませんし、いろんな人が来るので不審者が来る可能性もあり、セキュリティ上の問題です。それだけではありません。昔は葬式ですと近所の人たちがお茶だしなどをして手伝いをしてくれました。それが町内であり、近所のつながりでした。しかし、近年はマンションかにより近所のつながりは希薄になりました。遺族、親族だけではとても行えません。そもそも、マンション自体がありませんでした。マンション、アパートのような集合住宅は戦後にできた住居のスタイルです。戦前ですと住居は一戸建てのスタイルでした。経済の発展により人が都市部に集まり、住居のスタイル、生活スタイルも大きく変わってきました。その変化によって葬式のスタイルも変わってきました。
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